明日世界が終わるなら
自分を甘やかす事に特化した獣
(エアコンと仲良し / 癒着)
この季節になると、どうしても思い出す事があります。
壱岐の島で暮らしてきた日々の事です。
毎年夏になると父親の兄弟の叔父さんや叔母さんが
従兄弟を引き連れて島に遊びに来てくれていました。
兄弟のいない私は、ほぼ年に一度会える従兄弟たちの事を
兄や姉、弟や妹のように感じていました。
あの頃は会えるのがとても楽しみで、帰る日がとても寂しかった。
海へ行き、温泉に入り、花火をして一緒に眠る。
家にはエアコンなんて無かったけれど、今に比べたら過ごしやすい日本の夏休み。
忘れられない思い出がたくさんあります。
決して安くない交通費を、毎年毎年家族分払って連れて来てくれておじさん、
おばさん達皆すごいなーって小さいながら感じてました。
なにせうちは中々の貧乏だったもので。
でも十分幸せだったから、辛いと思う事は殆ど無かったように今は思う。
よくおばあちゃんがいつも作ってくれる芋の天ぷらや餡子がたくさん入ったお饅頭を、瓦屋根に登ってその先下の入江に溜まった海をずっと眺めていました。
そう、戦争で脚を悪くしたじいちゃんを連れて潮湯の温泉に行った時、
他の人の迷惑だって言われて喧嘩した事も思い出した。
何をするにもいつも共有していた家族。
家族5人での島の暮らしの思い出を時々母と話します。
時が経てば経つほど、辛く感じてしまう様になるけどそれでも忘れたくなくて、話す。
もうすぐお盆が来る。
今までずっと、お盆休みでも変わらず仕事をしていた私はいつしか全く帰らなくなり、
代わりに今でも母が一人定期的に帰って守っています。
ごめんね。今年はちゃんと帰ります。
みんな元気な時にもっとちゃんと帰っておけばよかったなぁ。
まだ若すぎた私は、往復のフェリー代すら勿体ないと思ってしまったんだよ。
酷い孫で、息子で本当にごめんなさい。
ここで不定期に言葉を不器用に紡いでいると、時々何のために誰のために
書いているんだろうって迷う時がある。
(自己満足で、自分のためなのは前提として)
拙い文章からは決して役に立つとか、ブログ運営術とか生まれないのは明白で。
・・・それでも案外スッキリするもので(そして結構読んで頂けているので)、
ぜひ皆さんも書いてみて下さい。
何だか何時もより湿っぽくなったので、アイス食べて寝ます。
目が覚めても突然世界が無くなりはしないだろうけど、確実に時は流れています。
おやすみなさい。