じっと見る展(久留米市美術館)
じっと見てきました。
会期終了間際でしたが、台風が来る前で天気もかなりよく
気持ちのいい一日でした。
西鉄電車特急に乗り久留米駅下車後、バスに揺られる事計40分...
咲き乱れるバラ園の奥にある建物が本館のようです。
今回西鉄お得なきっぷ(きっぷら)なるものを利用させて頂きました。
往復電車切符+往復バス+入館券+1ドリンク付きで1810円とかなりお得な切符。
個別に金額と比較計算してみたら約1000円ほどお得だったので、
電車で行かれる方はおススメです。
天神からでも1910円で行けますよ。
次も利用させて頂きます。
館内は当然撮影禁止だったので写真はないのですが、今回の展示には
ブリヂストン美術館収蔵作品の中から選ばれた130点近い作品が
「人物」「自然」「馬」「静物」「都市」「見えないもの」のテーマに沿って
分類されており、ギリシア陶器から近現代美術まで幅広く展示されていました。
一般的に有名な画家をあげると(全員有名な画家です偉そうにスミマセン)
●ピカソ
●ロダン
●コロー
●モネ
●ゴーガン
●ロートレック(前期のみの展示残念ながら見れず)
●セザンヌ
●ユトリロ
日本人だと
●藤田嗣治
●青木繁
●坂本繫二郎
●佐伯祐三
等々なんとも見ごたえのある作品群。
各作品のすばらしさは言わずもがななので、是非直接見ることをお勧めします!
私がなぜ今回の展示展に興味を引かれたのかというと
コンセプト、テーマが前面に押し出された展覧会だったからです。
一般的な展覧会名はわかりやすいように大体画家の名前や時代、
海外の有名な美術館名を「×××展」と名付けて宣伝しますよね。
でも「じっと見る」展は名前を聞いただけでは一瞬では何の展覧会かわからず
次に「何?」とか「どんなの?」となります。
もちろんパンフレットには画像や補足文が載せてあるので
ちゃんと見れば何なのかはわかります。
私は「どんなの?」と自分の中で興味スイッチが入った時点で
同時に「やられたな」とも思いました。
インターネット全盛の今の時代、見たいもの・調べたい事・欲しいものは
ほぼ携帯電話かパソコン一つで手に入る超便利な世の中です。
つまり自宅が映画館でありレンタルショップでありライブ会場なのです。
家最強なんです。
実際家を出て出歩く事自体が今後さらに減るのではないかと思います。
だから「わざわざ電車に乗って行くの面倒くさいな」って
思うのは当然かもしれません。
現に私もこの文章を自宅で書きtwitter・instagram・facebookを利用し
自宅から世界へボタン一つで発信しています。
(突然の宣伝、フォローお願いします涙)
人に興味を持ってもらうことは超大変です。
それは有名・無名かかわらず告知、宣伝を行う全ての方が
日々努力している事でつまり努力が当たり前。
世界中がライバルだらけで情報の海(超嵐)に溺れそうになりながら
少しでも遠くまで光が届くように、精いっぱい手を伸ばしてようやく
何人かの目に届く。
会場でひとつひとつの作品を「じっと」見てきました。
じっと見てほしいという願いの込められた主催者の気持ちが何より心地よく
会場を出た時とても清々しい気持ちになったのを覚えています。
今回は多くの素晴らしい作品に触れあう機会と
人に興味をもってもらう事の大切さを学びました。
本当に行って良かったです。
最後に絵画について、私は周りからよく
「ハマ君は詳しいからいいだろうけど私には絵はよく解らない」と
結構言われるのですが、私だって評論家でも何でもないので
別に特段そんな事はないよといつも伝えています。
父親の影響で小さいころから全国の美術館を一緒に周り
人より多少、多くの作品を観てきた事くらいでしょうか。
絵に限らず知識が完璧になくても楽しめるもの・事ってあると思いますよ。
むずかしく捉えずに「好き」とか「なんかいい」とかもっともっと
フワッとしててもいいと思います。
シンプルな感じが好きです。
楽しんでいきましょう。
それでは、また。
ハマキリト@kiritohama
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